さささん@suikenです。言いたくないけれど毎日暑いですね~。
工業や食品、それに水産の現場でもなくてはならない水の冷却や加熱。
これを如何に少ないスペースで効率よく行うかは設備管理の大きなテーマです。
大洋水研では
アルファ・ラバル株式会社(以下AL社)の熱交換器を取り扱っていますが、これは「プレート式熱交換器」といい、何枚ものプレートの間に熱源水と冷熱対象水が交互に流れる構造になっていて非常に省スペース&高効率な特徴があります。
こんなの
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![1[1]_1_7_1_1_phe_170x162](http://blog-imgs-45.fc2.com/t/a/i/taiyousuiken/201008040024369cd.jpg)
しかし一見誰にでも簡単にばらしたり組み立てたりできそうなので、間違ったメンテがされやすいといった問題があるのです。
プレート熱交は1枚1枚のプレートが命。穴やヒビが入ったものは論外としてもプレートが歪んだりガスケット(プレートとプレートの間に入っているパッキン)が痩せてしまえば漏れや破損につながります。ガスケットが劣化した為に水漏れが発生し、漏れを止めようと力任せに締めたら全部のプレートが歪んで台無しといった話も聞きます。だから本来、プレート熱交のメンテは、中身のプレートをメーカーに送って、メーカーにより洗浄・点検を行って貰ってはじめて再利用できると考えるべきです。
AL社は、この一連の作業を「リコンディショニング」と銘打ち、業界に先駆けて体制を整えています。
基本的にはこんな流れです。
1)AL社技術員が現場に来てプレートとガスケットを外し工場へ持ち帰ります。
2)工場では専用の薬品でプレートを傷つけない様にスケールを溶解します。

3)その後、高圧水でキレイに水洗します。

4)洗浄後、歪みや穴あきチェックを行って再利用可能かどうか判断します。
この時点で不良品があればAL社から連絡が来るので新品プレートの購入をお願いします。
5)AL社技術員が新品のガスケットとともにプレートを現場に持ち込み組み込みます。
期間は1~2週間かかりますが、熱交をそんなに止められないぜといった向きには1台分のプレートとガスケットを買ってストックされる事をお勧めしています。時間短縮とともに万一のスペアにもなりますよね。それに同じ型の熱交が数台ある現場でも1台分ストックすればいいので割安です。
熱交のようなエネルギーに直結したもののメンテを間違うとモロに燃料代に響いてきます。
是非とも信頼できる技術で確実なメンテを行い、長くお使いいただきたいと思います。
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