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アワビ陸上養殖試験開始から1ヵ月半が経過しました。

社長@スイケンです。

無換水の完全閉鎖陸上養殖を目指し、一番養殖が難しいとされるアワビ養殖を始めて1ヵ月半が経過しました。
どんな試験区なのかは7/18の記事を参考にしてください。

初めの半月くらいは70mm成貝の斃死が止まらず、一日に2~3個ずつ死んでいくのでどうしようかと思いました。水質を維持しているにもかかわらず斃死が多いというのは、自分が全く想像もしていないことが原因であれば手の打ちようがないと悩みました。やはり一筋縄ではいかないのかと・・・。
しかし、斃死は半月程度でおさまり、その後1ヶ月間で2個体ほどの斃死があったものの、ピッタリと止まってくれました。これでようやく給餌量に対する成長率のデータがまともに採れると一安心しているところです。
現在の生存率は85%をキープしています。

斃死の原因は何だったのか?
はっきりとは分かりませんが、毎日少しずつ死ぬというのは決定的に何かが悪かった(水質、溶存酸素、水温、水槽の形状・大きさ、病気の蔓延等々)ということではなかったのだと考えています。
専門家の意見では、貝は大きくなるほど斃死率は下がると言います。
私の素人考えでは、稚貝よりも長い期間天然海水で育った貝が、違う環境に適応するのに少し時間がかかったのではないかと思います。いずれにしても斃死は止まりました。

一方の40mm稚貝はこの1ヵ月半で斃死3個と生存率98.5%を維持しており、好調です。
これはもちろん、70mmの試験区と同じ大きさ、個体数なので、飼育密度が低いという優位性があるのも大いに関係していると思います。

生存率


両サイズの試験区共に生存率が安定してきたので、これからは設定期間内に目標サイズまで成長するかが大きなポイントとなります。
試験開始から1ヶ月間の成長記録はグラフの通りで、殻長、重量、肥満度を測定しています。測定サンプルは元々の個体数200個に対して10個とやや少ないのですが、壁やシェルターにへばりついたアワビを金ベラで削ぎ落とすのは何とも貝にとって良くない感じがしますので、サンプル数は増やしません。
データに私情を挟まぬよう、手心を加えず、無心で10個剥がしています。

グラフはたった1ヶ月の記録なので何とも言えませんが、餌を良く食べてる40mmの方は肥満度が少し小さくも良く育っています。1ヶ月で4mmも大きくなりました。
比べて70mmの方は殻長成長で1mm程度。貝は大きくなるほど成長速度が落ちるとは聞きましたが、もう少し大きくならないものですかね?試験開始後しばらくは斃死も続いたのでこれからに期待です。
ただ、40mmに比べて残餌が多く、1週間に1度は餌止めをしないとどんどん食べなくなります。気難しいやつです。

計測データ

さて、肝心の水処理の方ですが、ここまでは完全な無換水を継続できています。「完全閉鎖循環式陸上養殖」です。
当初の斃死も水質悪化が原因ではないため、換水はしていません。
オーシャンクリーナーシリーズフルスペックでの水処理なので絶対に無換水で通したいと思いますし、おそらくそれは可能です。
1ヵ月半で貝が食べた餌の量は70mm試験区で2kg、40mmの方でで1kgです。これだけの負荷を1ヵ月半無換水でいけるなら、半年も1年も同じです。実際に魚を飼育している弊社の別水槽では3年間水を換えていません。

海水電解処理OCELによって水の透明度は保たれ、脱窒装置OCN2の効力で硝酸態窒素は1.7~5.0mg/Lと非常に低い濃度に維持されています。
有機物と窒素の蓄積を抑えることで無換水閉鎖循環は十分に可能なのです。

むしろ換水は安定した閉鎖系の微生物叢を撹乱し、病原細菌の進入を許す要因にもなると思われます。人間が安定した叢の腸内細菌が共生してこそ外界の様々な病原細菌をブロックできているのと同じです。
また、無換水はエネルギーコストに大きく寄与します。
沿岸部のかけ流し式の陸上生簀と完全閉鎖循環の陸上生簀ではエネルギーコストが3倍以上違うと言われています。
比熱容量の大きい水なら当然のことですね。

アワビ、大きくしてみせます!!
海水はイニシャル以外は必要ないことを証明します。


●大洋水研ホームページへ >>>http://www.taiyousuiken.co.jp

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Author:大洋水研
閉鎖循環式陸上養殖に関する記事を中心に、特にアワビの陸上養殖に関しては実践レポートを余すところなくお届け致します!
陸上養殖技術に興味のある方、陸上養殖ビジネスを本格的に立ち上げようと検討されている方、どしどしコメントしてください。

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