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アワビ種苗生産担当者会議に出席してきました。

社長@スイケンです。

先週の2/28~3/1、三重県鳥羽市で行われた「第40回アワビ種苗生産担当者会議」に出席してまいりました。
こんな風光明媚な場所で。
鳥羽シーサイド
会場となった鳥羽シーサイドホテル

第40回・・・歴史がありますね。全国の漁場に放流されているアワビの種苗をこの会議に出席されている方々が実際に担っているのだなぁと感慨深いものがありました。
初日のメインテーマは最近アワビの病気として問題になっている「キセノハリオチス感染症」について。ヒラマサ種苗ではグドアの一種である原虫が問題となって種苗生産が滞っていると聞きます。クドアはヒラメでも有名になりました。
もしアワビが沿岸部で捕れなくなったら・・・。病気は怖いですね。
水産総合研究センターの講演で、感染症は水平感染によっておこり、糞便の検査を行うことが有効な防除策だと知りました。
これから我々は閉鎖循環での種苗生産を目指します。垂直感染は起こらないということですが、ストックした母貝が全部感染したなどということになったら大変ですね。有効な検査法も聞け、大変勉強になりました。
会議
会議の様子

二日目は、各事業所から予め用意された質問に対して出席者が対応策や実施策を回答するというディスカッションがメインで、採卵方法や放流方法のさまざまな事例が紹介され、実際の種苗生産から放流までの流れが深く理解できました。やはりここでも感染症の拡大を防ぐ方法などに質問が集中し、水研センターの講師の方は大人気でした。

病気、本当に怖いです。
疫病は流行りだすと止める手立てがありません。人間のインフルエンザも同じ。後手に回って防除策を考える以外にないのが実情です。
海は世界中繋がっているので、海の水を使って養殖をする限り、この問題からは絶対に逃れることはできません。
もう一つ、強く思ったこと。
それは放流された種苗の回収率の低さに驚き、本当にそれでいいのか?と思ったこと。その年の気象条件などに左右されるものの、放流された種苗のうち漁獲高として回収できるのはわずかに5~10%だということです。放流された種苗の大半が海中で斃死したり、外敵からの食害に遭ったりしているそうです。話題には上っていませんでしたが、密漁も大きな原因の一つでしょう。
今回はオブザーバーという形で出席させていただき、業界ではまだまだ部外者という立場ですが、その視点から見てなんと非生産的な事業なのだろうと正直に思いました。
事業に従事されている方々には大変失礼に当たり、このような感想を申し上げるのは誠に申し訳ありませんが、もっと生産的な手法はないのだろうか?と思うに至ります。だって、放流された種苗がいかに厳しい自然条件で育つといえども、作ったものの90%以上が無に帰するのではあまりに悲しいではありませんか。

私は作った種苗の大半が失われる現在のアワビ漁獲法を、閉鎖循環式陸上養殖で大いに効率化したいと心底思いました。もちろん今の中間種苗生産~アワビ漁という手法を否定するつもりはなく、陸上養殖がすべてそれに取って代われるわけはないと思っています。しかし、これだけ低い回収率に輪をかけて感染症が全国に蔓延するような状況下では、次の一手を打つ必要があるだろうと強く感じます。
その思いをますます強くできたのもこの会議に出席できたからに他なりません。

いつの日か、閉鎖循環という手法が、この中間種苗の育成にも取り入れられることを願って我々は研究開発にまい進します。

この会議をご紹介くださった静岡漁連の温水利用研究センター沼津分場様、急な申し入れにもかかわらず会議出席をお取り計らい頂いた三重県尾鷲栽培漁漁センター様、誠に有難うございました。この場を借りてお礼を申し上げます。
我々の技術がいつかお役にたてるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。

ところで、縦カゴ方式の飼育、今のところ順調です。次の機会に詳しくレポートします。

●大洋水研ホームページへ >>>http://www.taiyousuiken.co.jp

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Author:大洋水研
閉鎖循環式陸上養殖に関する記事を中心に、特にアワビの陸上養殖に関しては実践レポートを余すところなくお届け致します!
陸上養殖技術に興味のある方、陸上養殖ビジネスを本格的に立ち上げようと検討されている方、どしどしコメントしてください。

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